正しい姿勢を知る

正しい姿勢を知る

そもそも”正しい姿勢で座る”とは、いったいどのような座り方でしょうか。

日本人はもともと畳の上での生活が中心でした。
その暮らしの中での座り方は、正座やあぐらといった「坐骨座り」がほとんどでした。
坐骨座りとは、お尻の下に手を当てた時、手に当たる二点の骨、いわゆる坐骨が真下に来るように座ることです。

zakotsusuwari坐骨は骨盤を支えているので、坐骨で座ると骨盤がまっすぐ立ち背筋が伸びた姿勢になります。
そしてこれが正しい姿勢での座り方と考えていいでしょう。

正座やあぐらだけでなく、椅子に座るときも、坐骨で座るように心がければ、自然に背筋が伸びた正しい姿勢でいられます。

では、坐骨で座らない座り方とはどういうことでしょうか。
ソファーに座る時は、大体お尻の後ろ側で座っています。座骨で座っていません。
椅子に座るときでも、脚を伸ばしダラっとしたお尻座りをしてしまうことがあります。sofa
はじめは楽に感じますが、次第に疲れてきたり、腰が痛くなってきたりします。
背中は丸まるし、重心が崩れて身体への負担が偏り、不自然な姿勢でいるのが辛くなるからです。

その点、坐骨座りは身体の無理が少なくてすむので、疲れずに座っていられるのです。

ラクにまっすぐ座る 〜座る力は生きる力〜

suwaruchikaraテレビでコメンテーターとしてもおなじみ明治大学教授の齋藤孝さんは、ご自身の著書 ”10歳までに身につけたい「座る力」” で、腰が立つ座り方について説明されています。

齋藤さんは、ご自分の経験から「座る」ことの大切さに気づき、ヨガや座禅、武道等を習得して、「座る力」の研究をしてきました。
そして、座る力は生きる力、早い段階で身につければつけるほど、人生が楽になるといいます。
damesuwarikata最近は小学校でもまっすぐな姿勢で座っていられない子どもが多くなっているそうです。
それは、いまの子どもは「ラクにまっすぐ」の感覚を知らないからだと齋藤さんは書いています。
無理に正しい姿勢で座らせようとしても、別な筋肉が緊張する「随伴緊張」が起こるそうで、「まっすぐとはどういう感覚か」を身体で覚えないと、子どもに「姿勢を正しく」といっても無理だということです。

「正しい姿勢」といっても「疲れる正しい姿勢」ではなく、呼吸がラクにできて、長時間集中できる姿勢、長く机の前に座っていても疲れない合理的な姿勢をめざすべきと、本書では書いてます。
「筋肉や力をつかって姿勢を維持するのではなく、重力のままに自然にまっすぐ地球の中心に向かって落ちていく感覚で姿勢を保つこと」を身につけることが大切です。

では、ラクに姿勢が保てるような感覚はどのようにすればいいかというと、本書では「毛布方式」を推奨しています。毛布を3回くらい折りたたんで、腰回りを囲み前で合わせる。これでやんわりと姿勢が固まったようになって、まっすぐの姿勢でラクに勉強ができるようになります。

「座る力」は「生きる力」
こうやって座って勉強できるのは幸せであり、いまその習慣がつくことによって、その後の人生も楽になることを、親は自信を持って教えてください。「座る力」こそが、一生の中で最大の武器になります。

そんな考えをベースに、あぐらの座り方や、勉強座の姿勢についてなど、集中力と持続力で子どもの成績がぐんぐん伸びるための方法が詰め込まれたすばらしい本です。

自然に正しい姿勢がとれれば、いうことありませんね。
座る姿勢の違いで集中力の違いを検証した結果があります。
こちら⇒子供の集中力を検証